東日本学校吹奏楽大会(吹奏楽部)
10月7日(土)
今日は、吹奏楽部が東日本学校吹奏楽大会に向け、朝早く出発しました。盛岡駅には、多くの保護者の方も見送りにおいでいただき、子どもたちを励ましてくださいました。
山梨県甲府市に着き、すぐ、練習会場に向かいました。甲府市の業者さんのご配慮で、会場からわずか20分程度の練習場所を見つけていただきました。子どもたちは、音出しから始め、ブレストレーニングやロングトーンの基礎練習をしっかり行った後、顧問の先生とともに曲の大切な部分を、繰返し練習していました。
練習場所の片隅には、副部長さんからのメッセージが飾ってありました。みんなのことを思いやる心のこもった文章でした。
10月8日(日)
今日は、いよいよ本番です。朝、5時10分に起床し、朝食後、すぐ、練習場所に向いました。バスの車中からは、富士山が見えました。周囲を山に囲まれた甲府市から富士山が見えるとは知りませんでした。
昨年度もそうでしたが、今回の大会にも、外部講師の先生が同行してくださり、打楽器の調整をしてくださいました。忙しい中、本当にありがとうございました。
今日の朝も、いつも通り基礎練習をしっかり行い、最後の調整をしました。練習場所の片隅には、部長さんからのメッセージが飾ってありました。「心をひとつに!!」これまでの練習を総括し、本番に臨む決意の文章でした。
本番の演奏は、とても心に響くものでした。顧問の先生が指導してくれたことを、子どもたちは全部出し切ったと感じました。しかし、結果は「銀賞」でした。子どもたちは号泣していました。とても写真を撮れるような状況でありませんでした。子どもたちは、毎朝の朝練習、そして放課後練習を頑張ってきました。陸上記録会の期間中はほとんど練習できませんでした。そのため、休み時間に練習をがんばった子もいました。体調不良で直前まで休んでいた子もありましたが、どんなに心配だったことでしょう。みんな、この大会に向けて努力してきました。本当に悔しかったと思います。
昼食を食べ、心も少し落ち着き、駅前の信玄像の前で岩手日報社に贈る写真を撮りました。こちらはポースありの写真です。少し笑顔が戻りました。
帰りは、新幹線に乗るまでが大変でした。乗り換えの新宿駅はものすごい人出で、子どもたちは、迷わないように前の人にしがみついて歩いていました。その感じはちょっと可愛かったです。
盛岡駅では、たくさんの保護者の方々が、拍手で出迎えてくださいました。本当にありがたい瞬間でした。この日は到着が遅いことから、部長さんから大会結果の報告を行い解散しました。保護者会代表の皆様は、2日間、子どもたちに同行し、子どもたちの安全と健康に多くのご配慮をしてくださいました。本当にお疲れになったと思います。ありがとうございました。
10月9日(月)
今日は、13時から、楽器の積み下ろしとミーティングを行いました。初めに6年生から、今回の大会についての思いを話してもらいました。話しているうちに、また、涙がこみ上げてきました。
時間の関係で全員は話せないので、パートごとにまとまって、6年生からと5年生からと互いの思いを交流し合いました。中学生になった先輩方も入ってくださいました。後輩を思って駆けつけてくれた、その思いに感謝したいです。
交流のまとめとして5年生の数名が思いを話してくれました。このミーティングでは、6年生が泣いている5年生の背中をさすってあげるなど心温まる場面がたくさんありました。顧問の先生が練習中に語っておられた「心が伝わることが大事」ということが、演奏だけでなく、こういう場面でも生きていると感じました。
顧問の先生からは、今回の大会審査員の講評やこれまでの取り組み方に対する思いなどが話されました。本校の演奏に対し、高得点をつけてくださった先生方がたくさんいたこと、演奏後の拍手がとても大きかったこと、プロの先生が、煙山のサウンドは本当に印象深かったと言ってくださったこと、そして、銀賞だったことは悔しいことだが、東日本大会に出場できなくて悔しい団体がたくさんある中で、連続出場できたことに大きな価値があること、これからも誇りをもって活動して欲しいことなどのお話を聞き、子どもたちは、また号泣していました。
ミーティングが終わっても、6年生が集まって泣いていました。互いを励まし合っていました。男女関係なくとても仲のよい6年生は、正に5年生の手本だと思います。
子どもたちは、最後に顧問の先生のところに駆け寄り、感謝のことばを述べていました。言葉に表せないほど良い瞬間でした。同じ空間に居ることができて、私もとても幸せな気持ちになりました。
3日間に渡る東日本吹奏楽大会(全国大会)は終わりましたが、明日から、また、朝練習が始まります。11月5日(日)には町の芸術祭出演、11月22日(水)には150周年記念式典の演奏、11月25日(土)にはメモリアルコンサートと、本番はまだまだ続きます。6年生は5年生に演奏技術や音楽を追究する心を伝えて欲しいですし、5年生には、今回の悔しさを忘れず6年生の思いを引き継ぎ練習に打ち込んで欲しいと思います。そして、中学校、高等学校に進んでも、煙山小学校吹奏楽部で学んだことをずっと忘れずにいて欲しいと思います。
部員の皆さん、顧問の先生はじめ指導の先生方、保護者会の皆様、外部講師の皆様、本当にお疲れ様でした。また、本当にありがとうございました。